マレーシア株式 投資ガイド ~マレーシア株式の魅力~

マレーシアの特徴

地 理

マレーシアの国名は「ムラユ(Melayu)の国」を意味するのですが、ムラユはサンスクリット語で「山脈のある土地」を意味する「マラヤドヴィパ(Malayadvipa)」という言葉に由来しています。東南アジアのマレー半島南部地区とボルネオ島北部地区を領域としています。マレー半島北部ではタイと、南側ではシンガポール、マラッカ海峡を挟んでインドネシアのスマトラ島、東マレーシア地区ではブルネイと合計3カ国と陸上の国境で隣接しています。 首都はクアラルンプールで、東南アジア有数の世界都市です。クアラルンプールはマレーシア語で「泥が合流する場所」という意味があり、ちょうどゴンバック川とクラン川が合流している場所にあります。マレーシアの気候は熱帯雨林気候で年間を通して高温多湿で降水量も多いです。年間の日中平均気温は27度~33度で常夏の気候が特徴となっています。季節は雨期と乾期に分かれており、マレー半島の東海岸と西海岸、またボルネオ島でも異なります。

人 種

マレーシアは世界でも有数の民族構成が複雑な国であり多民族国家です。三つの主要民族と地域の歴史が複雑に入り交じっています。その主要民族はマレー系・中国系・インド系です。中国系の住民の多くはもともとイギリス統治下の時代に奴隷的な立場で連れてこられた人々の子孫がほとんどです。インド系は南インド(タミール)出身者が多く、マレーシアにおけるインド文化はタミール人の風習を色濃く受け継いでいます。

マレーシア人気質

食 文 化

イスラム国家ではあるものの、中国系や外国人は飲酒や豚肉を食べることが可能です。民族が入り交じっていることから、異文化交流から発達した料理もあり、その中でも人気が高いのが「バクテー(肉骨茶)」です。バクテーは、中国系移民から発祥したといわれるぶつ切りの豚あばら肉をスパイスと中国醤油で煮込んだ鍋料理です。

歴 史

紀元前後にマレー半島を港の中心とした国家が形成され始めました。7世紀半ばには、東西交易が活発になり、中国南部からマラッカ海峡を通過し、インドやアラビア半島へと向かう海のシルクロードが形成されました。10世紀前後には、スリヴィジャヤ王国が交易上の要所であるスマトラ、マレー半島、ジャワ一帯を治めたことにより、マラッカ海峡貿易を基盤とする海上交易帝国として繁栄しました。そして15世紀にマレー半島南部で成立したマラッカ王国は香辛料を中心とした東西貿易によりポルトガルに支配され、1511年まで急速に発展しました。1世紀の間ポルトガルに支配された後に1641年にはオランダが占領し、すずの利権や香辛料などの貿易を独占的に行いました。1824年にはオランダからイギリスの支配となるなど、絶えず他国の支配下にある国でした。その後、1941年に日本軍がマレー半島へ侵攻し、3年間占領しましたが、第二次世界大戦後の1963年にシンガポールやその他のイギリス領を加えてマレーシアが建国されました。その後、1965年にシンガポールがマレーシアから脱退して独立しました。

現 在